学習プラットフォーム 新編Topシート
このシートはスマフォ対応文字サイズです。
PCの時はブラウザの縮小機能で調節してください。
[Top Page] へ、 実演生物学Galleryへ、 細胞実験解説-1[Top]へ、〔BioMTX〕へ、 2018生物学へ、 [体の基本10項目] へ 、
[描き見て考える]へ、 [マクロ組織の話し合い]へ、

[視座:視点一覧]

魚類マクロ組織ポスターの話し合い

**( 上位サイトは「動物組織学Top」です) **

・・ 本シートでは次の3項目を扱います ・・
(動物組織学の前座/自習資料です)

1) アンケート式演習講義質問番号 / 質問内容

2) 動物組織観察の前提20条当たり前の再確認

3) 本稿のまとめ(復習だよ/コメントも)

4コマ式スライド画像の使用法は「ココ」をクリック


<はじめに>

    1. 下図「魚類マクロ組織像/動物組織像」を事例として、いろいろな観点から「問いかけ/質疑応答」を行います(構造解析/読解力の構築に向けた前座です)。
    2. 魚類マクロ組織の巨大ポスターが掲示版に展示されている場合は、それを見ながら、各自で疑問などをメモしておいてください。
    3. 実際の式次第(実施方法)は、下図に示す「Q1からQ20」について、拡大スライドに移動し、話し合いを行います。「問い掛け」について「重要ですか否か?」の基準から考えてみるということです。つまり、アンケート式演習講義です。
    4. なお、唐突に質問されると誰もが戸惑いを感じるものです。前後しますが「考え方の視座視点」も必要です。
    5. それで「組織観察の前提20条」という解説講義も並行して掲載します。どちらも「知識レベルの確認」ではありません。疑問を考える道筋の話し合いです。勝手気ままな気分でも対応が可能です。
    6. 平素な疑問を大切にその考える筋道を話しあってみましょう。 その成り立ちをロジカルに考える視座視点に立ってみましょう。
お願い「質問された時の回答/返答」について:

講義ではしばしば質疑応答を行います。なお、授業などの場では、試験などは例外であるが、回答/返答を求める時は、個人の知識レベルの確認を行ってはいけない/しないという前提があります。それで、本稿でも、回答する時は「一般的には・・・・ではないですか?」という程度で気軽に対応するとしています。その後は、それらに関連して、誰でも同様な発言・協議をします:自由だよ。

これはとても重要です。協力をお願いします。  

先頭行へ移動

<1. アンケート式演習講義>

経緯:下画像(魚類マクロ組織染色標本)を巨大な印刷ポスター(1m x 2m)として掲示した/する(すでに各地の高校教師などへ配布済みのもの)。実物はその大きさのためそれなりに迫力と臨場感がある(細胞も見える大きさ)。教室・実験室の前に掲示すると見学者や受講者は様々な意見を投げかけてくる。教師と学習者の自然な話し合いが生じる。その主体的な疑問や話し合いは学習の起点/導入(命題)であり、教材としての利点示される。さらに、インターネットWeb画像を併用すれば自主的な学びが成立する。サカナの組織標本も悪くない。学習の場の総論が自ずと成り立っているSHOWingの例である。

本項では「魚類マクロ組織の話し合い」という観点/表題に基づき、その具体的な話し合い/質疑応答の事例を紹介する。

 命題・原理・実証

   :見方・考え方・進め方

     :時には気ままに組織学演習

**アンケート式演習講義(1)**

方法(1):下記の「Q番号」はリンク付き。任意に番号を選択/クリックで、下の組織像に関わる「質問項目」へ移動し、確認の後にスライド参照。
方法(2):あるいは、ココをタップでQ1〜Q20の質問内容一覧へ移動し「質問内容を確認の後にQ番号を選びスライド参照/質疑応答」を始めましょう。

先頭行へ

<選択番号:どんな質問かな?:ランダム選択>

Q.1,  Q.2,  Q.3,  Q.4,  Q.5,

Q.6,  Q.7,  Q.8,  Q.9,  Q.10,

Q.11, Q.12, Q.13,  Q.14,  Q.15,

Q.16, Q.17, Q.18, Q.19, Q.20, etc

本項の実施項目(2)の「組織観察の前提20条」へココをタップで移動してくださ。
<魚類マクロ組織MTZ-1の顕微鏡写真像>
上図/マクロ組織部位30デジタル顕微鏡観察と解説ココ/別シートへマフォの時ココをタップ

上図の概説:図はニジマス稚魚(3.5cm)の尾部を除いた体の薄切りの染色標本(組織切片染色標本)です。ヘマトキシリン(青色の染色液)とエオシン(赤色の染色液)という2色の染色液を使った結果、タンパク質含量が多いところはエオシン結合の比率が高く赤っぽく、核酸や糖タンパク質(軟骨成分など)が多いところはヘマトキシリンが結合するので青っぽく染まります(その概要解説はココをクリック)


付録:腹部横断面のポスターを印刷・作製したい場合は「ココ」をクリック
先頭行へ移動

〔方法2〕質問が明示された状態での協議

  • 下記 左の 文字列「□Q_」をクリック で別シートに用意した拡大スライドを表示。段階的な説明/その形式で協議を進めましょう。 はじめに、その試しとして「ココ」をクリックし、イントロ画像(Fig.0, 00, 000)の3項目を確認してください。「Next」ボタンで移動します。
  • 画像に関する解説と質問:下記の質問項目をPDFで表示する時は「ココ」。

<アンケート式演習講義>
 
:質問項目とその解説

  • 回答は下線付きQ番号で解説サイトへ移動/参照の後に「考察/回答/記述」してください。
  • 連続スライド(補足4コマ画像付き)のマニュアル/使用法は「ココ」をクリック

□Q1.(解説スライドへ上のポスター画像へ戻る

 上Q番号をクリックで解説スライド画像に移動します。

質問1:ポスター画像には「1.目、2.頭蓋、3.鰓、4.胃、5.腸、6.肝臓、7.腎臓、8.背骨、9.脊髄、10.筋肉」などを見ることができますが、それらは画像のどの部位(場所)にあるか分かりますか?

Q1-a. 場所が分かる部位は何番でしょうか
:__、__、__、__、__、
Q2-b. 予測が難しい部位は何番でしょうか
:__、__、__、__、__、

(可能な場合はその理由などを自由記述)


□Q2.(解説スライドへ上のポスター画像へ戻る

 上Q番号をクリックで解説スライド画像に移動します。

質問2:ポスター画像は体をどのように切断した断面か分かりますか。

1.かなり良く分かる、2.だいたい分かる、
 3.すこし疑問がある、4.疑問が多い、
  5.ほとんど分からない
(可能な場合はその理由などを自由記述)


□Q3.(解説スライドへ上のポスター画像へ戻る

 上Q番号をクリックで解説スライド画像に移動します。

質問3:サカナやヒトなど脊椎動物は多様な体形・体構造を示していますが、共通する部分を見つけることも可能です。この多様性と共通性という考え方はポスター画像の理解や話し合いのヒントとして重要と思いますか?

1.かなり重要である、2.重要である、
 3.あまり重要でない、4.必要ない、
  5.判断できない
(可能な場合はその理由などを自由記述)


□Q4.(解説スライドへ上のポスター画像へ戻る

 上Q番号をクリックで解説スライド画像に移動します。

質問4:脊椎動物の体構造を考える第1の視点は、
1)頭部・胴部・尾部、2)四肢、3)背側・腹側、4)右側・左側
という共通した体区分です。
また、内部構造においても諸臓器の配置は、
5)「サカナもヒトも基本的に類似している」という考え方が用いられます。この5つの視点はポスター画像の観察や話し合いのヒントとして重要と思いますか?

1.かなり重要である、2.重要である、
 3.あまり重要でない、4.必要ない、
  5.判断できない
(可能な場合はその理由などを自由記述)


□Q5.(解説スライドへ上のポスター画像へ戻る

 上Q番号をクリックで解説スライド画像に移動します。

質問5:脊椎動物の体構造を考える第2の視点は、体内には11種類の器官系(区分)があり、それらは
「1.外皮、2.消化系、3.呼吸系、4.循環系、5.泌尿系、6.生殖系、7.感覚系、8.神経系、9.筋系、10.骨格系、11.内分泌系」であることを知っている/覚えていることは、ポスター画像の理解や話し合いのヒントとして重要と思いますか?

1.かなり重要である、2.重要である、
 3.あまり重要でない、4.必要ない、
  5.判断できない
(可能な場合はその理由などを自由記述)


□Q6.(解説スライドへ.上のポスター画像へ戻る

 上Q番号をクリックで解説スライド画像に移動します。

質問6:器官系11区分には順列や配置があるという考え方があります。つまり、どんな脊椎動物でも

背側(体性系・体壁性器官)には、
受容(感覚器)→伝達(神経系)→実施(筋肉系・骨格系)という役割や順列・配置があり、

腹側(臓性系:内蔵性器官)には、
吸収(消化器系・呼吸器系)→運搬(循環器系)→排出(泌尿器系・生殖器系)

という役割や順列・配置があるという考え方です。この考え方「動物生理の基本:2系6要素・器官系11区分」は画像の理解や話し合いのヒントとして重要と思いますか?

1.かなり重要である、2.重要である、
 3.あまり重要でない、4.必要ない、
  5.判断できない
(可能な場合はその理由などを自由記述)


□Q7.(解説スライドへ上のポスター画像へ戻る

 上Q番号をクリックで解説スライド画像に移動します。

質問7:画像のいろいろな「形」とは何も無いように見えるところとの境界により分別されます。その境界線で包まれた形は、外皮による体形に加え、多くの器官・臓器の外形を示しています、という説明はポスター画像の理解や話し合いのヒントとして重要と思いますか?

1. かなり重要である、2. 重要である、
 3. あまり重要でない、4. 必要ない、
  5. 判断できない
(可能な場合はその理由などを自由記述)


□Q8.(解説スライドへ上のポスター画像へ戻る

 上Q番号をクリックで解説スライド画像に移動します。

質問1:つまり、気相・液相に対面する固相の表面とは、体構造では外皮や体腔管腔(例えば、腹腔、消化管腔、血管腔など)の壁面であり、これは細胞が隙間なく配列した細胞層(細胞シート)からできています。この表面の細胞層を「上皮組織」と言います。この上皮組織(細胞層)により包まれた形が器官・臓器ということです、という説明はポスター画像の理解や話し合いのヒントとして重要と思いますか?

1.かなり重要である、2.重要である、
 3.あまり重要でない、4.必要ない、
  5.判断できない
(可能な場合はその理由などを自由記述)


□Q9.(解説スライドへ上のポスター画像へ戻る

 上Q番号をクリックで解説スライド画像に移動します。

質問9上皮組織とは「オモテ側に位置する細胞層」という意味です。その結果として「ウラ側には何があるか?」という平素な疑問が表出します(組織学の起点です)。更に上皮組織の極性に基づくその「オモテ側・ウラ側」という見方は体内構造に客観的な方向性を与えます。この観点はポスター画像の理解や話し合いのヒントとして重要と思いますか?

1.かなり重要である、2.重要である、
 3.あまり重要でない、4.必要ない、
  5.判断できない
(可能な場合はその理由などを自由記述)


□Q10.(解説スライドへ上のポスター画像へ戻る

 上Q番号をクリックで解説スライド画像に移動します。

質問10:動物組織は基本4区分(4大組織:上皮組織、結合組織、筋組織、神経組織)から扱います。つまり、上皮組織は気相・液相に面するオモテ側の細胞層であり、そのウラ側には中胚葉に由来する結合組織や筋組織、更に神経組織があると考えます。神経組織については補足が必要ですが、この観点はポスター画像の理解や話し合いのヒントとして重要と思いますか?

1.かなり重要である、2.重要である、
 3.あまり重要でない、4.必要ない、
  5.判断できない
(可能な場合はその理由などを自由記述)


□Q11.(解説スライドへ上のポスター画像へ戻る

 上Q番号をクリックで解説スライド画像に移動します。

質問11:上述のこれまでの質問(解説)は「体構造の理解」に向けたものですが、その基盤・基軸となる考え方(概念)は「階層性:個体・器官系・器官・組織・細胞・細胞小器官・巨大分子・分子・元素」という段階的な体の構成要素の考え方です。この観点はポスター画像の理解や話し合いのヒントとして重要と思いますか?

1.かなり重要である、2.重要である、
 3.あまり重要でない、4.必要ない、
  5.判断できない
(可能な場合はその理由などを自由記述)


□Q12.(解説スライドへ上のポスター画像へ戻る

 上Q番号をクリックで解説スライド画像に移動します。

質問12:これまでの解説をまとめると、ポスター画像の理解とはすなわち「動物体の構造を考える」ということです。この場合の構造とは「要素の配置とその繋がり」という意味です。つまり、複雑なことを考える時、この平素な視点「構造:要素の配置とその繋がり」を用いると視野が広がると思いますが、この観点はポスター画像の理解や話し合いのヒントとして重要と思いますか?

1.かなり重要である、2.重要である、
 3.あまり重要でない、4.必要ない、
  5.判断できない
(可能な場合はその理由などを自由記述)


□Q13.(解説スライドへ上のポスター画像へ戻る

 上Q番号をクリックで解説スライド画像に移動します。

質問13:動物体の構造に対する考察の視点の基本は「形・役割・仕組みと由来」ですが、「形」は上述のように多面的なので、1部位・2形状・3名称・4繋がり・5区分(構成)・6役割・7仕組み(物性)・8由来・9その他、という考察の視点9項目が成り立ちます。例えば「DNA」について適用してみると興味深いことが分かるはずです。この観点(視点9項目)は生物学習に必要・重要と思いますか?

 1.かなり重要である、2.重要である、
  3.あまり重要でない、4.必要ない、
   5.判断できない
(可能な場合はその理由などを自由記述)


□Q14.(解説スライドへ上のポスター画像へ戻る

 上Q番号をクリックで解説スライド画像に移動します。

質問14:生物学習の理念は「実体と概念の連立連携」であり、ポスター画像に対する一連の質疑応答はその事例の一部と考えています。つまり、実体(ポスター画像/組織像/体内構造)の理解には上述のような一連の論理的な考え方(概念)が不可欠ということです。従って、ロジカルシンキングは生物学習においても必要・重要と思いますが如何でしょう。

1.かなり重要である、2.重要である、
 3.あまり重要でない、4.必要ない、
  5.判断できない
(可能な場合はその理由などを自由記述)


□Q15.(解説スライドへ上のポスター画像へ戻る

 上Q番号をクリックで解説スライド画像に移動します。

質問15:体の基本単位は「細胞」です。つまり、体は細胞と細胞間物質からできている・体の全ては細胞とその細胞が生み出す細胞間物質により点・線・面・立体を形成する、というものです。ポスター画像ではその個々の細胞を識別することは難しいかもしれませんが、更に画像を拡大し実際に細胞の様子を確認することは重要・必要と思いますか?

1.かなり重要である、2.重要である、
 3.あまり重要でない、4.必要ない、
  5.判断できない
(可能な場合はその理由などを自由記述)


□Q16.(解説スライドへ上のポスター画像へ戻る

 上Q番号をクリックで解説スライド画像に移動します。

質問16:論より証拠・されどロジックも必要、という観点は生物学習にもあてはまります。従って、実験的に生きている細胞(基本単位)を扱い動物体の成り立ちや組織形成の基本を確認する「培養細胞実験」は必要であろうと思いますが、それらは生物学習において必要・重要と思いますか

1.かなり重要である、2.重要である、
 3.あまり重要でない、4.必要ない、
  5.判断できない
(可能な場合はその理由などを自由記述)


□Q17.(解説スライドへ) 

 上Q番号をクリックで解説スライド画像に移動します。

質問17:以上16項目の質問(解説)を記しましたが、その中で特に印象に残った、つまり、これまではそのような考え方をしていなかった、と思ったQ番号は何番ですか。

:複数選択も可ですがその場合は優先順位で回答してください。(可能な場合はその理由などを自由記述)


□Q18.(解説スライドへ上のポスター画像へ戻る

上Q番号をクリックで解説スライド画像に移動します。

質問18:上述したような解説(視座視点)は動物体の理解に向けた教科書の説明として必要(重要)とおもいますか

 1.かなり重要である、2.重要である、
  3.あまり重要でない、4.必要ない、
   5.判断できない 。
(可能な場合はその理由などを自由記述)


□Q19.(解説スライドへ上のポスター画像へ戻る

今回の取組み(上記の解説文)に付いてご意見などありましたらお願いします。


Q20.(解説スライドへ上のポスター画像へ戻る

最後に補足/まとめ:体は1粒の細胞からできてきます。つまり、卵割→胞胚→原腸胚→咽頭胚を経て、つまり、生物発生原則のような様相でできてきます。その途中段階で「外胚葉・中胚葉・内胚葉」という区分が用いられますが、これは細胞シートが変形したり再編した様子やその所在部位を示しています。従って、体は切れ目のない折り紙のような立体であり、その脆弱な細胞シートを強く裏打ちする部分が中胚葉由来の組織や細胞ということです。継承された遺伝子は細胞となり、その細胞の基本的な性質は「足場依存性と細胞シートの形成」と考えることも可能ですが、このことは重要と思いますか?

 1.かなり重要である、2.重要である、
  3.あまり重要でない、4.必要ない、
   5.判断できない。
(可能な場合はその理由などを自由記述)


本編の「まとめ」は「動物組織の見方・考え方・進め方:視点一覧」へ移動して参照してください。

先頭行へ移動


<組織観察の前提20条>

本項は、下記の1〜20の「標記文が意味すること」を確認するを目的ととします。その区分は

A. はじめに、B. 基礎知識

C. 基本単位「細胞」と体の「形」の考え方

D. 構造レベル「組織」という考え方

E. 多様な細胞と形の考え方

F. まとめ(多様性と共通性)、

G. 補足(個体生物学の学習構造)

下記センテンスの意味意義を話し合ってみよう。それらは共有命題であり、即断・即答を求めるものではない。生物系のロジカルシンキング(話し合い方法)の事例である。 最初は意味不明でも上図を思い出しながらその様子を考え・話し合ってみると、箇条書き文が成り立つ考え方に少しでも近づけるを期待します。

A. はじめに

マクロ組織像を思い出し、あるいは、眺めながら、下記の箇条書きを復習として確認してください/考えてみましょう。

  1. 組織学はヒストロジー、ヒストリーのように綴られた体の中身の考察法。
     〔解説はスライド#31を参照〕
  2. 組織はティッシュ、薄く織り込まれたように見えるもの:組織標本。
     〔解説はスライド#32を参照〕
  3. 体の薄切り「赤青2色」で染めたらどうなるか?
    (染色原理とその特徴)
     〔解説はスライド#33を参照〕
    先頭行へ移動前提20条のTop

B. 基礎知識 

  1. チューブやボールを切った面、どんな形が現われる?(体断面の基礎)。
     〔解説はスライド#34を参照〕
  2. 「有る」は「無い」との境界線(面)、形を書いて確認しよう(体の形・描いた線 とは何?)。
     〔解説はスライド#35を参照〕
  3. 細胞は体の基本単位、体は細胞と(細胞が生み出す)細胞間物質でできている、体は一粒の細胞からできてくる(細胞説)。
     〔解説はスライド#36を参照

 先頭行へ移動前提20条のTop 

C. 基本単位「細胞」と体の「形」の考え方

  1. 細胞の基本的な性質は「足場依存性と細胞シートの形成」(はじめの一歩の細胞実験)。
     〔解説はスライド#37を参照〕
  2. 体の表面・体腔管腔その壁面、どこが表面・どこにある。
     〔解説はスライド#38を参照〕
  3. 形は細胞シートで包まれる(上皮組織:オモテ側に位置する細胞層・面)
    〔補足:ウラ側に位置する中胚葉由来の形は基底膜(コラーゲン膜)で包まれる〕
     〔解説はスライド#39を参照〕

先頭行へ移動前提20条のTop

D. 構造レベル「組織」という考え方

  1. 外皮・表皮・真皮、上皮・中皮・内皮、何が同じでどう違う。
     〔解説はスライド#40を参照〕
  2. 体の中身と方向性(極性)、体外・体内、何がオモテでウラはどこ。
     〔解説はスライド#41を参照〕
  3. 薄くて弱い細胞層(上皮組織)、そのウラ側には何が必要・何がある。
     〔解説はスライド#42を参照〕

先頭行へ移動前提20条のTop

E. 多様な細胞と形の考え方

  1. ウラの話は由来や起源(中胚葉由来の結合組織:細胞と物質7項目)。
     〔解説はスライド#43を参照〕
  2. カルシウムを除いた「骨」の形、どんな様子で残るのは何?(骨切り実験)。
     〔解説はスライド#44を参照〕
  3. 骨と軟骨、何が違う・染めるとどう見える。
     〔解説はスライド#45を参照〕
  4. 筋線維は筋細胞、細胞骨格がその主成分、簀巻きになって仲間と一緒に束になる。
     〔解説はスライド#46を参照〕
  5. 神経・感覚・内分泌の細胞、どれもこれもパラニューロンと「細胞くん」。
     〔解説はスライド#47を参照〕  

先頭行へ移動前提20条のTop

F. まとめ(多様性と共通性)

  1. サカナの縦縞・四肢・尻尾、他の動物と何が同じでどう違う?(ヒトもサカナも基本は同じ)。
     〔解説はスライド#48を参照〕
  2. 描き見て考える:動物体の側面俯瞰図「2系6要素・器官系11区分」で試してみよう。
     〔解説はスライド#49を参照〕
  3. 体は一粒の細胞からできてくる:その収束した原型「咽頭胚と胚葉性」で考えよう。
     〔解説はスライド#50を参照〕

先頭行へ移動前提20条のTop

G. 補足(個体生物学の学習構造)

  1. 構造レベルは「階層性」、考察の視点は基本4項目「形・役割・仕組み・由来」、役割の補完は「2系6要素・器官系11区分(動物生理の基本)」。3軸構成の学習マトリックスで考えよう。
     〔解説はスライド#51を参照〕
  2. 組織学、その成り立ちと理解はロジカルシンキング(独自に考える視座視点):描き・見て・考えよう。
     〔解説はスライド#52を参照〕

*「考える対象」には平易な視点「構造:要素の配置とその繋がり」を与えよう。

先頭行へ移動前提20条のTop

補足1:上記20条は「自律的な話し合いの場」を支援する枠組み・共有命題であり、平素な視点による学習内容の「構造化」に向けた試みである。必ずしも解答を求めるものではない。

補足2:以上20項目を羅列しましたが、実際に組織像を見ると、皆さんは「何がなんだか分からない・ぷんぷん!」だと思います。しかし、組織観察の意味意義の最も重要な事はそこにあるのではないでしょうか。 つまり、その複雑な構造でも生き物はしっかり生きている。人工物(パソコン・自動車・工業機械)も複雑だけど故障したら部品交換で対応が可能ですが、生き物の場合はそう簡単ではない、ということです。時間(プロセス)が必要。 だから、身体・生き物は大切にする・その仕組みをまじめに考えることも時には必要である、という事ではないでしょうか。生命科学は複雑だからこそ「考える筋道の基本」は今のうちに学ぶ・身につける必要がある、という事だと思います。如何でしょう。本当に理解したことは何か・疑問は何か、を大切にして欲しいと思います。

<組織自主トレ「組織像の部位選択シート」へ戻る>
(魚類マクロ組織の選択番号/解説付きの画像へ移動)

先頭行へ移動前提20条のTop

 
<まとめ:視座視点一覧>
 :動物組織の見方・考え方・進め方

以下に列記する約25項目が意味する事に頷けるようであれば成績抜群ということですが、同時に、それでも疑問があるは更に優秀ということになります。その貴方は、いわゆる「考える筋道:ロジカルシンキング」へ向かっています。私にもその話を聞かせてください。話し合いができることこそ至上の学びのはずです。なお、本編では専門用語の区分や分類は扱わなかったので、自主トレで確認してください。なお、下記が意味不明な場合には「組織観察の前提20条」や「アンケート式演習講義2」、あるいは「マクロ組織の部位選択画像」などで、時には気ままに組織学演習、という気持ちでもう一度 試して見る・対応してみてください。お願いします。

社会組織はその基本単位「個人」に基づく構造を意味するが、動物組織とは(同様に)生命の基本単位「細胞」、つまり、細胞とその細胞が産生する細胞間物質に基づく動物体構造であり、そこには下記のような見方・考え方・進め方が必要である。ここでは下記事例を通読しながら疑問・意味不明とする事項をチェックする、を目的とする。つまり、生物学習の基本を再確認する。

先頭行へ移動

    1. 実体には構造「要素の配置とその繋がり」がある。
    2. 動物体の要素は、段階連続的な構造レベル「階層性9区分」により考察され、更に3軸構成の学習マトリックスによる多角的な視座視点を与えることができる。
    3. その主要な構造レベルは、体の基本単位「細胞」である。
    4. 動物体とは、つまり、細胞と細胞が生み出す「細胞間物質」から構成されている(細胞説)。細胞間物質はいわゆる構造性と液性に大区分される。
    5. 従って、階層レベル「細胞」の上位は細胞と細胞間物質から構成され「組織」として概念化される。   先頭行へ移動
    6. なお、我々が肉眼的に認知する動物体や体内の「形」とは、視覚的には気相・液相に面する表面(境界面)、あるいは固相中の色調の変化などから認知される。
      その多くは「器官」であり、その上位は系統的な「器官系」として概念化される。

    7. その気相・液相に面する境界面とは、細胞が平面的に配列した「細胞層:細胞シート」であり、「上皮組織」と呼ばれる。つまり「オモテ側の細胞層:Epi-thelial Tussue」である。 なお「皮」のニュアンスには注意が必要である。
    8. その上皮細胞は、細胞直下の「基底膜:接着基質」と「細胞-基質間結合」、細胞同士は「細胞-細胞間結合」により連続的かつ切れ目がない構造を形成する(つまり、上皮組織である)。
    9. その基本は、単層の細胞シート(単層上皮:立方上皮・円柱上皮)であるが、物理的に傷つき易い部位は重層化した形態(重層上皮)を示す。流動性や透過性を担う場合は単層の扁平上皮である。従って移行上皮は単層上皮である。
    10. それら(上皮組織:気相・液相との境界面)はその所在から「上皮・中皮・内皮」の3区分される。   先頭行へ移動
    11. つまり、上皮は開放性管腔壁(体外と繋がる管腔)、中皮は内在性体腔壁(体外とは繋がりを持たない腹腔など)、内皮は閉鎖循環性管腔壁(体内に埋没した血管など)」に所在する。
    12. その起源は、上皮が「外胚葉(表皮など)と内胚葉(消化系上皮など)」であり、いわゆる体内に埋没した(体外からは直接つながりがない)中皮(体腔壁)と内皮(血管・リンパ管壁)は「中胚葉」に由来する。
    13. なお、胚発生の初期の形態も細胞シートを基準に認知される。つまり、胞胚、原腸陥入、外胚葉、内胚葉などである。
    14. 中胚葉性の細胞と細胞間物質は、次(15)のような例外を除くと、全て「上皮組織」のウラ側に所在し、発生初期に外胚葉・内胚葉の細胞シート(上皮)の細胞が「脱シート化」により内部に移動した細胞集団とその分泌物(基質)から構成される。
    15. 例外の例:腎単位は中胚葉性であるが、その導管は発生初期に外胚葉性の尿管と接続・結合する.  先頭行へ移動
    16. 以上の経緯から、上皮組織という「表面」に基づき動物体の構造には「オモテ側・ウラ側」という客観的な方向性が与えられる(基底膜が境界)。
    17. その結果「上皮組織のウラには何がある・体内部には何がある?」という平素な疑問が生じ、「組織4区分:4大組織」に対する考察の始まりとなる。
    18. つまり、上皮組織のウラ側には「結合組織、筋組織、神経組織」がある(4大組織)。

    19. 結合組織、筋組織は中胚葉(ウラ側に溢れ落ちた細胞)に由来し、神経組織は外胚葉に由来する
    20. それらも発生初期には細胞シートのような構造、例えば、皮節、筋節、硬節、神経管といった細胞配列による層状構造の段階を踏み展開する。   先頭行へ移動
    21. 結合組織の最大含量成分は構造性蛋白コラーゲン(線維性結合組織の主成分)であるが、結合組織の構成要素(便宜的に9種類:下記)は、血液成分の除き、全てコラーゲン(膜)で包まれている。
    22. 中胚葉由来の筋組織は、その細長い「筋細胞」が細胞体の全周囲を基底膜(コラーゲン)で包まれ、その簀巻き状態の筋細胞が基底膜を介して長軸方向に集合した構造体である。
    23. その種類は形態(役割を示す形)的に「平滑筋(不随意筋・内臓筋)と横紋筋(随意筋)」の2区分であるが、後者はその機能から「心筋、骨格筋」に区分される。なお、横紋筋は多核巨細胞である。
    24. なお、筋肉や筋組織に関わる形態や用語の理解には、構造(要素の配置とそのつながり)の視点が必要であり、つまり、構造レベル(階層性)に従い「実体と概念の連立連携」に基づく考察を必要とする。この観点はその他でも有効である。
    25. 神経組織は外胚葉に由来するが、発生初期の形態「神経管」は神経上皮と呼ばれ細胞シートの構造であり、オモテ側・ウラ側を認めることができる。機能性となった細胞体はウラ方向に「軸索:神経線維」を伸長しその役割を果たす。その神経線維の周囲はやはり基底膜で包まれる。   先頭行へ移動
    26. 補足1. 体内の液性成分、例えば血液成分はオモテ側(血管内腔)に所在するが、体外部とは連絡のない内在性管腔内の成分であるため結合組織(細胞間物質)に属する。
    27. 補足2. 内分泌細胞は外胚葉性「神経堤細胞」由来もあるが、消化管上皮の基底顆粒細胞に加え、発生初期の腸管上皮がウラ側に陥入後、分離独立した内胚葉上皮に由来する構造体(下垂体後葉、甲状腺、膵島など)でもある。生殖器では中胚葉由来であり、内分泌系の組織4区は様々である。
    28. 補足3. 体内には多様な形の細胞(内分泌、感覚、神経)があるが、それらは一括して「パラニューロン」として扱うも可能である(「細胞くん」の変形である)
    29. 補足4:中胚葉由来の結合組織の成分
      (9要素)
      1)線維芽細胞とその分泌線維(コラーゲン、エラスチン)、2) 脂肪細胞、3) 肥満細胞(ヒスタミン産生細胞)、4) 骨細胞/破骨細胞と骨基質(コラーゲン)、5) 軟骨細胞と軟骨基質(コンドロイチン硫酸など)、6) 血球系細胞(骨髄系+リンパ系)、7) 血球系幹細胞(多能性血球芽細胞)、8) 細網系-内皮細胞(胸腺、脾臓など)、9) 中胚葉性幹細胞、
      先頭行へ移動

2 2 2
(画像をクリック:左 Fig0、中 Fig00、右 Fig000)
先頭行へ移動

 

2 2 2
(画像をクリック:左 Fig1 中 Fig2  右 Fig3 )
先頭行へ移動


2 2 2
  (画像をクリック: 左 Fig4   中 Fig5   右 Fig6 )
先頭行へ移動

 

2  2 2
(画像をクリック: 左 Fig7  中 Fig8  右 Fig9 )

先頭行へ移動

 

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig10   中 Fig11   右 Fig12 )
先頭行へ移動

 

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig13   中 Fig14   右 Fig15 )
先頭行へ移動

 

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig16  中 Fig17  右 Fig18 )
先頭行へ移動

 

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig19   中 Fig20   右 Fig21 )
先頭行へ移動

 

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig22   中 Fig23   右 Fig24 )
先頭行へ移動

 

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig25   中 Fig26  右 Fig27 )
先頭行へ移動


2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig28   中 Fig29   右 Fig30 )

先頭行へ移動


下記(図)は組織の前提20条のイメージ解説

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig31   中 Fig32   右 Fig33 )
先頭行へ移動組織20条へ戻る

 

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig34   中 Fig35   右 Fig36 )

先頭行へ移動組織20条へ戻る

 

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig37   中 Fig38   右 Fig39 ) 
先頭行へ移動組織20条へ戻る


2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig40   中 Fig41   右 Fig42 )
先頭行へ移動組織20条へ戻る

 

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig43   中 Fig44   右 Fig45 ) 
先頭行へ移動組織20条へ戻る

 

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig46   中 Fig47   右 Fig48) 
先頭行へ移動組織20条へ戻る

 

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig49   中 Fig50   右 Fig51) 
先頭行へ移動組織20条へ戻る

 

2  2   2
(画像をクリック: 左 Fig52   中 Fig53   右 Fig54) 
先頭行へ移動組織20条へ戻る


2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig55   中 Fig56   右 Fig57)
先頭行へ移動

 

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig58   中 Fig59   右 Fig60)
先頭行へ移動


<スライド表示/補足4コマ画像の説明・使用法>

連続スライドとして表示される画面は下図の様式となる。つまり、主画面が表示され、そのボタンをクリックすると、その他の補足(A,B,C,D)が表示される。論より証拠なので「ココ」をクリックして、本編の「Q1」へ移動してみよう(Q1スライドの下にもこの説明がある)。戻る時はボタン〔選択シートへ〕をクリックする。

先頭行へ移動

 先頭行へ移動